明けましておめでとうございます。
会員の皆様におかれましては、この新春を晴々しい気持ちでお迎えのこととお慶び申し上げます。昨年中は、本会の活動にご理解、ご支援をいただき、誠にありがとうございました。本部役員を代表いたしまして厚く、厚く御礼申し上げます。
令和も早5年目を迎えることになりましたが、ウィズコロナの中にあっても、未来を担う児童・生徒のために本年もまた、全国の皆様とともに一致団結し、教育の発展のための活動を誠実に展開してまいりたいと思っておりますのでどうか宜しくお願いいたします。
「人生100年時代」、「Society5.0」、SDGsやグローバル化等新しい時代へ社会が急激に進展する今日、日本の少子高齢化に関する数値が想定を超えて問題になっています。厚生労働省の12月20日付の発表によれば、昨年の出生者数は過去最少水準80万人を下回る見通しとなっており、これは国立社会保障・人口問題研究所が2017年に確定値で80万人を割るのは2030年と推計していましたが、実際にはその予想より8年ほど早いペースとなっています。岸田首相も、その対応として「異次元の少子化対策」の実施を明言していす。少子化対策・子育て支援等、広い意味では教育に直結することであり、大いに注目すべき事項を捉えています。
具体的な令和5年度の文部科学省予算案は、約5兆2,941億円、令和4年度比べ123億円増となっており「個別最適な学びと協働的な学びの実現」、「新しい時代の学びを支える学校施設整備の充実」、「誰もが学ぶことができる機会の保障」等の令和の日本型学校教育の推進のための予算となっています。中でも中核施策である「GIGAスクール構想の着実な推進と学校DXの加速」についての取組を事務長の責務を果たしていきたいと決意しています。
また、人事行政においてはより身近な私たちの学校職場においては地方公務員法の改正により令和5年度は「定年退職者のいない特異な年度」ともなります。65歳定年に向け2年毎に延長され、令和15年度が完成年度になります。私たち「事務長」の職制のあり方・給与水準・退職手当への影響等について、都道府県市の条例・規則の改正が行われる本年その内容に十分注視していく必要があると思っています。
さて、話は変わりますが、本年のNHKの大河ドラマは、俳優松本潤主演の「どうする家康」です。徳川家康は、三河国の国人土豪から戦国の乱世を勝ち抜き、江戸幕府260余年太平の世の礎を築いた誰もが知る英傑です。私の大好きな戦国武将の一人です。初回、主人公家康(松平元信)は、ナイーブで頼りない人物として描かれます。臆病でまだまだ優柔不断なところあり、また相手の気持ちを思いやり、意見をよく聞く、心優しい青年と描かれます。今後、理想と現実の間でいつも悩み、背負いたくない重荷を背負い、歩みたくない道を歩んでいき、天才や猛将たちに食らいつく中、しだいに才能を覚醒させていく物語に私も大いに楽しみにところです。主題の「どうする」は、困難な状況下にあって、どのように決断し、行動するかを象徴するキーワードで、混迷する現代の学校現場の日々の諸課題に「最適解」を導く事務長の職責と共通する部分があると感じた次第です。桶狭間、本能寺の変、小牧・長久手の戦い、関ヶ原の合戦等幾たびの危機を乗り越えた英傑の気概・勇気をお手本として、何事にも対処していきたものです。
最後になりましたが、今年一年の会員皆様の益々のご活躍とご健勝をこころからお祈り申し上げまして、新春のご挨拶とさせていただきます。
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